屋根の素材は主に4種類あります「コンクリート・アスファルトシングルは省きます」素材によって作業工程が違います。また、施工不良や耐候性に影響が出やすい個所ですので、出来ればDIYではなくプロの塗装業者に作業をしてもらうことをオススメします。
屋根は、住まいの外観を形作る重要な要素であると同時に、雨風や雪などから住まいを守る重要な役割を担っています。そのため、定期的なメンテナンスを行い、常に良好な状態を保つことが重要です。
屋根塗装は、屋根の劣化を防ぎ、寿命を延ばすための効果的なメンテナンス方法です。しかし、屋根の素材によって、塗装の注意点が異なります。
ここでは、コンクリートとアスファルトシングルを除く、主な4種類の屋根素材と、それぞれの塗装の詳細な注意点について解説します。
1.スレート屋根
スレート屋根は軽量で耐久性に優れているため、多くの住宅で採用されています。しかし、平成18年9月1日よりアスベストを含むスレートの使用が禁止されており、現在ではアスベストを含まないセメント系スレートが主流です。
スレート屋根は、表面の塗装が劣化すると防水性が低下し、雨漏りなどの原因となるため、定期的な塗装が必要となります。10年程度に1回の塗り替えが必要です。
2.乾式洋瓦
乾式洋瓦は、セメントを主原料とした素材で構成される屋根材です。高い強度と耐久性を持ち、遮熱性、防音性、防水性にも優れています。しかし、表面に施されたスラリー層は、経年劣化により様々な症状を呈します。適切なメンテナンスを怠ると、雨漏りなどの深刻な問題を引き起こす可能性があります。専用の塗料で10年程度に1回の塗り替えが必要です。
3.鉄板屋根「ガルバリウム鋼板は除く」
鉄板屋根は、コストパフォーマンスと施工のしやすさから、多くの住宅で採用されています。軽量で耐久性に優れているため、長持ちする屋根材として人気です。しかし、時間の経過とともに錆や色褪せによる劣化が避けられず、5年程度に1回の塗り替えが必要です。
4.ガルバニウム鋼板
ガルバリウム鋼板は、優れた耐久性、耐錆性、軽量性などの利点から、近年屋根材として非常に人気が高まっています。しかし、金属性のため、定期的な塗装は必要です。塗料の密着が悪く、適切な下処理を行わないと、本来の性能を発揮できずに劣化が早まってしまう可能性があります。15年程度に1回の塗り替えが必要です。
5・セメント瓦
セメント瓦は、セメントと砂を主原料とした屋根材です。軽量で安価なため、かつて多くの住宅で採用されました。しかし、セメント瓦は表面に塗装が施されていない状態では、雨水を吸収しやすく、劣化が進行します。塗装は、セメント瓦を防水し、耐久性を向上させるために必要不可欠です。10年程度に1回の塗り替えが必要です。